「あの先生はいい先生でね、」という言葉からどんな先生をイメージしますか。
親切によく教えてくれる先生、何度でも説明してくれる先生、
やさしくて絶対怒らない先生、なんでもやってくれる先生‥‥。
私は全部逆だなぁ、とつくづく思います。
講師の指導で一番難しいのは「親切に何でも説明して教える」
ことが実は生徒にとって最悪だ、ということを理解してもらうことです。
人間は究極自分の頭で考えて納得したことしか使えません。
だから世の中にこんなに「いい先生」があふれているのに、
勉強が出来なくて悩んでいる生徒がたくさんいるのでしょう。
なんでも教えてしまう講師に手を焼いていて、ふと、もしかしたら明治の初め、
educationを日本語に訳した時に「教育」という言葉を当てたから、
日本の教育はこんなに一方通行に先生から生徒へ
知識を伝達する教育になってしまったのではないか、と思いつき、
ネットを探したら大変啓発的な論文に出会いました。
職業能力開発総合大学校の田中萬年先生の、「Educationは教育ではない」という文です。
まさに我が意を得たり、でした。
是非読んでみて下さい。従来の教育観が変わるはずです。
educationの語源は「引き出す」ということであり、
我々の仕事は無知な子供に知識を教え込むのではなく、
無知どころかすでに脳の無意識層に無限の知識をもっている子供の脳を鍛え、
それらをうまく引き出せるように仕向けることだと改めて痛感しました。
福沢諭吉がeducationに「発育」という言葉を当てるべきだと書いているそうで、さすがです。
日本の教育の現状をみれば、教育という観念が日本独特のものだという話も納得できます。
英英辞典でEducationを引いてみて下さい。まさに発育だなぁ、と思います。
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