ウザワシステム教育研究所 の鵜沢 戸久子です。
英語環境ゼロの日本で英語を習得し始める中高生にとって、訳すことは絶対に必要です。
どんなにきれいな発音でスラスラ読めても、意味が分からなければ仕方がないのは明らかですが、 訳にはそれ
以上に英語 の構造を覚えるという大切な役割があります。
日本にいて英語だけで英語の構造を身につけることはほとんど不可能だと私は思います。
発音はきれいでも単語がバラバラに並び、主語―動詞という英文の土台すらできていない人がたくさんいます。
多分正しいやり方で、英語を訳してこなかったからでしょう。
日本語は語順はどうでもよい言語です。 しかし英語は語順によって意味が決まります。
だからこそ面倒でも「足し算の訳」が必要だと感じて一生懸命生徒たちに「足し算の訳」を教えています。
ところがふと気がつくと、高校生の中に頑張って勉強しているのに、おや?と思うほど語順が定まらない生徒が
います。
先日そんな生徒の一人が定期テストの範囲をもってきました。
そのプリントは学校が事前に生徒に配っているもので、よくあるように範囲の英文とその訳が書いてありました。
さてその訳を見て私はびっくりしてしまいました。
全部フレイズにスラッシュが入っていて、
例えば、Ralph Waldo Emerson once remarked that the English language is a sea which receives tributaries
from every region under heaven.
という英文に対して、
「ラルフ・ウオールド・エマーソンはかつて言った/
英語の言語は海だ/ 支流を受ける/ すべての地域から/ 天の下の/」
という日本語がついているのです。
生徒にきいてみるといつもこうして訳しているとのことです。
彼はもうずいぶん長く「足し算の訳」をしてきましたが、いまだにうまく訳すことができません。
一番の問題は文の終わりにかかる頃には文の出だしを忘れてしまい上手く日本文にならないことでした。
もう一人同じような生徒がいます。
彼にきいてみましたら、なんと同じようにフレイズで切る訳し方で教えられているとのことでした。
ウザワに半年も通えば普通の場合はかなり複雑な英文でも正しく訳せるようになるものですが、
中に中々訳せるようにならない生徒がいて悩んでいましたが、どうやらその原因は学校の訳し方にあったようです。
多分同じように教えられても正しく訳せる生徒もいるでしょう。でも素直であればあるほど学校の指導は
強く入ります。
ウザワに来ると英語的になり、学校に戻ると日本語的になる。
多分素直な生徒ほど、その間を揺れ動いているのでしょう。訳し方は非常に大事です。
中高の先生方には是非訳し方の重要さを知ってほしいですし、
生徒たちには学校の指導に関係なく英語がよりよく学べる方法で勉強してほしいと思います。
「日本人の小学生に100%英語をマスターさせる法」 鵜沢 戸久子著 フォレスト出版
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