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2013-02

人間性を育むための「オープン教育」とは

人間性を育むための教育が注目されている昨今、数十年前からイギリスから始まり、アメリカでも盛んに行われている「オープン教育」を取り入れる幼稚園や学校も増えてきました。

オープン教育とは、判断力、自主性、責任感、決断力、創造力、発言力などを養うためのもので、生徒の能力や適性に合わせた学習を行う教育方式です。

オープン教育を実施している学校では、従来の「教室」は存在せず、壁のない開放的なつくりであり、ソファや座卓なども用意されています。

生徒たちはその開放的な環境の中で、好きな場所を選び、好きな勉強をしていくのですが、決して自由に遊んでいるわけではありません。学習指導要領をクリアしながら、一人一人のペースで学習していくのです。

例えば算数なら、6年間で83ステップに分かれており、生徒はそれらを学年に関係なくクリアしていきます。ステップごとにわかれているため、わからないところをそのままにしておくこともありません。つまずいたら自分も教師も一目瞭然なので、クリアするまで徹底的に学習するのです。

オープン教育の特徴として、「オープンタイム」という時間を設けていることがあげられます。

オープンタイムとは、それぞれが自由に決めた学習テーマをこなすこと。決めた本を読み切ることや、何かをつくり切ることなど、何でもいいのです。自分が興味あることをテーマにし、そして計画をたてながら行っていくことで、計画力と実践力を養います。

机を並べ、教科書に沿って学習するという、従来の日本の教育とは全く違った方式をとっているオープン教育。従来の学校の教育方式では、決められたことをこなすだけの行為に留まるため、個性や学習意欲を伸ばしにくく、探究心が育まれない可能性があります。また、いじめや登校拒否が増加していったことが、日本でオープン教育を取り入れる要因になったともいわれています。

オープン教育では、生徒同士、生徒と教師がコミュニケーションをとる機会が多いことで、悩みを抱える生徒がいないかどうかを日頃から確認することができます。

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「国際数学・理科教育動向調査」の結果とこれからの課題

小学4年生と中学2年生を対象に、2011年に行われた国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)の結果が、昨年12月に発表されました。

国際数学・理科教育動向調査とは、国際教育到達度評価会(IEA)が行う小・中学校を対象とした国際比較教育調査です。

これは、学校教育で得た知識や技能がどれだけ習得されているかを調査するもので、「初等中等教育段階における算数・数学及び理科の教育到達度を国際的な尺度によって測定し、児童・生徒の環境条件等の諸要因との関係を参加国間におけるそれらの違いを利用して組織的に研究することにある」と、調査目的を定義しています。

調査内容としては、算数・数学、理科の問題と、アンケートで実施。アンケートを教師にも行うことで、指導方法や教師の資質、児童・生徒の学習環境条件などの関係性が明らかになり、どのように指導し、どのように習得したのかが調査できるというわけです。

調査は4年ごとに行われますが、2011年に行われた調査では、前回の調査に比べ、中2の数学と理科は横ばい。しかし、小4の算数と理科で平均点が10点以上上昇し、過去最高得点で学力が向上していることがわかりました。

その反面、アンケートでは小4、中2ともに「勉強が好き」と答えた生徒・児童は国際平均を大きく下回り、課題は改善されていません。

「算数が好きだ」と答えた小4は、「強くそう思う」「そう思う」を合わせて国際平均81.4%より15ポイント以上も低い65.9%。

「数学を使うことが含まれる職業につきたい」と答えた中2は国際平均51.6%よりも約34ポイント低い17.9%。

「理科を使うことが含まれる職業につきたい」と答えた中2は国際平均56.2%より約36ポイント低い20.3%。

脱ゆとり教育として、授業時間が増えたことが功を奏して学力向上という結果になりましたが、勉強に意欲的とは言い難いのが現状です。これからは、どのようにして意欲を向上させ、今学んでいることが将来につながるのだということを伝えていくのかが課題になるでしょう。

参考:http://mainichi.jp/feature/news/20121212ddm001100027000c.html

参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E6%95%B0%E5%AD%A6%E3%83%BB%E7%90%86%E7%A7%91%E6%95%99%E8%82%B2%E8%AA%BF%E6%9F%BB

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心のノート配布復活

「心のノート」をご覧になったことのある保護者の方もいらっしゃるでしょう。心のノートは、平成14年度から配布されていた、道徳の副教材です。児童が身につけるべき道徳の内容をわかりやすく書き表し、道徳について考えるきっかけとなる教材です。学校の授業中に使用するだけでなく、家庭との架け橋になるような内容も含まれていることで、学校家庭ともに活用されてきました。

しかし、民主党政権の事業仕訳で予算が削られ、22年度に配布終了。

それからはインターネット上で掲載されていましたが、この度政権交代となり、配布が復活となりました。

道徳的価値が子どもたちの心に内面化するようにするためには、道徳的価値を子どもたちに伝えるだけでなく、子どもたちが自ら感じ、考え、行動に移すことが大切です。

そうするための内容構成として、心のノートには、3つの特徴が盛り込まれています。

① 自学自習用の冊子

② 心の記録となる冊子

③ 学校と家庭との「心の架け橋」的な冊子

道徳の教科書となると、授業でしか開くことはないかもしれませんが、心のノートは「日常の中で行うことができるように促すことが望ましい」とされています。

つまり、教科書に頼った一方通行の授業しか行われていなかった現状に対し、道徳を学ぶ場面を家庭やその他外部にも広げていき、日常の中で道徳的意識を自然と持ち、そしてそれを育むことが目的なのです。

具体的にいうと、「朝食はしっかりと食べたか」「自分で決めた時間に起床したか」などといった項目にそれぞれ自己チェックや反省点を記入する欄があります。これは、学校ばかりではなく、家庭でも記入するために設けられたものです。

内容としては今までの道徳教育に変化を与えてくれるような画期的な内容ですが、一部では税金の無駄使いといわれているのが気になるところ。平成24年度補正予算案には、約6億円が盛り込まれています。

この心のノートを活かすか殺すかは、学校と家庭での活用の仕方にあるのではないでしょうか。一度配布をやめたものだからこそ、今後の反応に注目が集まります。

参考:http://www.hiroshima-c.ed.jp/web/publish/kyo/k02/4.pdf

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