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デジタル教科書の現状

すべての学校で、2020年までにデジタル教科書の導入と、一人一台の情報端末を使える環境を実現する方向性が発表されたのは、記憶に新しいところです。
デジタル教科書とは、これまで紙だった教科書をデジタル情報端末で代替するというもので、ipadで教科書を読むことを想像してもらえればわかりやすいでしょう。

海外でのデジタル教科書導入の動きなどを背景に、日本でも教育の情報化を図るようになりましたが、お隣韓国ではすでにデジタル教科書は導入済みで、2015年では小中学校の全学年の全科目、全ての学生を対象に、デジタル教科書を導入することが目標とされています。

デジタル教科書が学生一人一人に渡るようになったら、どのような授業の受け方になるのでしょうか?
まず、先生の「教科書の○ページを開いて」は、「教科書のアプリを開いて」となります。その言葉で学生たちは人差し指を使い、2タッチほどで指定のページまでたどり着きます。
国語の授業では、小説の背景としてバーチャルプログラムを使用し、主人公の気持ちを感じることができます。
また、授業を欠席した子どもたちもインターネットを通し、自宅でも授業を受けることができます。

このような内容に対し、批判の声をあげる人もいます。
たとえば評論家の田原総一朗氏は、「緊急提言!デジタル教科書は日本を滅ぼす」(ポプラ社・2010年)で、デジタル教科書について「コミュニケーション能力が育まれず、想像力や創造力が封じ込まれる」と批判しています。

しかしこのような批判は情報化社会に突入してからも常にあがっていた声で、実際のところ、その声が政策に反映されたことはありません。
しかし考えられるのは、たしかに、バーチャルの世界を提供されることで自分自身で想像する力は衰えてしまうということです。
日本では、しばらくの間はこのデジタル教科書と紙の教科書を併用することも発表されています。教育のデジタル化が進んでいる韓国での反響を参考にしながら政策を進めていくことになりそうです。

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