小学校の教科書が、今年度から厚くなったことをご紹介しましたが、2012年度からは、中学校の教科書が厚くなります。
小学校同様「脱ゆとり教育」路線であり、全教科の平均ページ数が25%増加します。
理科は45%増加し、中学三年生のイオンなどが本格的に取り入れられ、数学は33%増加し、二次方程式の解の公式などが本格的に取り入れられるようになるとのことです。
社会の教科書にも「伝統文化」の記述が増え、最近問題になっている「日本人が日本のことを知らない」問題も解決しようという姿勢が見られます。
また、東日本大震災についても、多くの出版社が早ければ年内に記述追加する姿勢を示しています。
教科書を発行する全七社が、竹島と尖閣諸島について触れ、「日本国固有の領土」として書き込んでいることも注目すべきところでしょう。
今回の教科書の大きな見直しは、内容を大幅に削減した2002年度以来であり、実に10年ぶりの全面的な見直しといえます。
当時と比べてみると、全教科平均で36%、理科78%、数学63%がそれぞれ増加しています。
教科書ページ数の増加について、教科書を発行する各社は、詰め込み教育に戻るのではなく、論理的に考え、表現する力を育成することや、知識と実生活を結びつけられるような工夫を凝らしているとのことです。
また、一度学んだことを復習させて定着させる内容も多く含まれており、数学での反復の記述は全体の2~13%を占めているようです。
それをどう活かすかが、教師の指導でも、家庭学習の中でも、大切になってくるでしょう。
しかし、昔と比べるとまだまだ教科書の内容は少なめであり、やはりゆとり教育からの完全な脱却には時間がかかりそうです。
週休二日制も変わらずそのままで、授業時間は学習内容の増加には追い付いていません。
文部科学省では、「すべてを教える必要はない」としており、今後は教科書の中からどの範囲を中心に教えるか、どこを省くか、という教師の工夫が必須となるでしょう。
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