2004年に比べ、2010年である今年には、親子関係に満足している子供たちが増加したそうです。
親子関係が以前に比べると親密になり、特に小6から中2にかけて、
友達や学校のことを親と多く会話する子供も増え、勉強についてほめられたりなどの肯定的なかかわりが増え、
干渉や否定的なかかわりをもつことが少なくなったといいます。
これだけの情報ですと、仲のいい親子が増えてきたということで微笑ましい現象なのですが、
いわゆる友達親子が増えてきたことを示唆する声が多いこともたしかです。
勉強のことをほめるだけでなく、親が子供を尊重し、テレビ番組、ゲーム、マンガなどの共通の話題を親子で持つようになり、
買い物やアイドルのコンサートなどに仲良く一緒に行く様子がうかがえます。
また、子供が母親の愚痴をきいたり、なぐさめたりと、以前には見受けられないような光景を見ることもしばしば。
仲良くなりすぎたせいか、反抗期もあまりなく、せいぜいプチ反抗期がある程度です。
特に小学生から中学生にかけては反抗期といわれる時期で、親には何でも言わないことが思春期の特徴でした。
成長していく中で、親に助言を求めないことで自分自身を見つめなおしたり、自分とは何かを模索し、
自我の形成と自立に向かい、親に背を向ける。
これが反抗期のメカニズムだったのです。
しかし、現代の子供たちは親になんでも話し、秘密も持たない子供たちも増えているのです。
また、本音を巧みに隠し、親に合わせたり、本音を心にしまいこんでいることすら気づいていないことも多いのです。
こういったことから、一見良好に見える親子関係の中で、
子供たちは自分の心の成長を遅延させてしまっていることも考えられます。
また、親のために本音を隠し、早期に大人のような役割をとることで、
将来本音の言えない子供に育ってしまう恐れもあるといいます。
良好な親子関係が好ましいのはもちろんです。
しかし、親が子供の役割になってしまってはいけません。
子供の成長のためにも、時には厳しく接し、反抗期も、「子供の心の成長」として、寛容に受け止める必要があるのです。
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