こんにちは。
ウザワシステム教育研究所 代表の鵜沢 戸久子です。
GWもあっという間に終わり、又いつもの通りの教える日々です
さて、前回に引き続き頭が硬くならないテーマについてもう一つ。
「頭が硬くならない漢字の覚え方」
小1の後半から漢字が出て来ます。一年生では80語、二年生では160語覚えなければなりません。
みんなどうやって覚えているのでしょうか。
多分漢字を一語一語一生懸命読んで書いて覚えるのでしょうね。
でも少数の子供だけが覚えて、後は中々覚えられず、先生や親から、
「昨日も書いたのにどうして覚えていないの?本当に頭が悪いんだから、」などと言われていることでしょう。
きっと漢字の練習が嫌でたまらないでしょうね。
私は覚えられない方が正常かもしれない、とさえ思うのです。
というのは人間の脳はそんな風にはできていないから。
鳩はなんでも焼きつくように丸暗記するそうですが、だから鳩は鳩に過ぎない。
人間はまず全体像を把握するといいます。
だから人間はここまで進化したと学者は言います。
もしただ漢字だけを覚える子供がいたら、これは鳩のような焼付け暗記かもしれない、
全体を入れることにも力を入れなければ、と考えた方がいい。
それでは、人間らしく漢字を覚える方法とは何かです。
何度も何度もたくさんの文脈でその漢字に接して、何となく知っている、見覚えがある、
というところまで脳にインプットされた漢字を、意識してちゃんと覚える、という方法です。
これなら頭も固くならず、記憶の定着もいいはずです。
昔の子供たちが今ほど苦労せずに漢字を覚えたのは、日常漢字を目にする機会が圧倒的に多かったからです、
‘交番’は‘交番’と書いてありましたし、‘さいたま’は‘埼玉’と書いてありました。
漢字といえば少し前に話題になった漢字検定がありますが、私は常々漢字検定には少々疑問を持っていました。
漢字2級に合格しているのに漢字を正しい文脈で使えず、読解力のない生徒をがよくいるのです。
漢字がそんなに大切なら、学校ぐるみで漢検を受けさせるより、世の中にもっと漢字を多くして、
子供が自然に漢字に接する機会を増やした方がずっと子供は漢字を覚えます。
昔は自然にたくさん覚えましたから。
そこで小1には、この世の中から失われつつある方法、自然に漢字が目に付く機会を意図的に作っていきました。
もちろん’ひらがな’も知らない時期からです。
① 芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を分っても、分らなくても、音読する、そして書写をする。楽にできるように点線を書いてやる。
② 桃太郎の本を音読して、ところどころ漢字のカナ付けをしたり、易しい漢字を埋める、但し絶対に強制しない。できないところ は見て書く。
③ 漢詩を白文のまま音読する
④ ひらがなを書く
⑤ 6月から少しずつ小1の漢字を読む
⑥ 9月から漢字を書く
⑦ 漢字ドリルを使う
ここまで漢字に親しませていきますと、まさに潜在的になんとなく知っている漢字が増えていきます。
そんな漢字の土壌の上に、小1の漢字を意識して覚えさせますから、11月には同じ方法で小2の漢字に入ることができました。
こうして生徒の中で一年生の漢字が分からない、書けない、という子どもはいませんし、
彼らはずっと学校の漢字には困らないだけでなく、難しくなるほど、潜在部分が生きてきて、
一生漢字には苦労しないだろうと期待しています。
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